おもいおこせば

子供時代の潔さ

適当に田舎
お庭というほどでもなく 花壇というほどでもなく
それでも いつもどこかで花は咲いていたようです

登校時 庭の花切りそろえ 教室に持って行く
わりと普通のことでした

教壇の花瓶を飾ります・・・あまったら・・・
窓辺の竹筒に入れましょう
古い花は捨てましょう
一日 自分の花眺めて過ごす 教室タイム
良いものでした

あやめ ヒオウギ キク 紫陽花 ばら ダリア


一番新しい花が一番いい場所

花を持ってくるのは一人だけではないのだった!!
誰が決めたわけでもないのだけれど
後からの花が いつだって 教壇の位置を許されるのです
子供心にも
残念 無念 の気持ちはわかる

活けたばかりの この世で?一番綺麗な花が!!
むんずと取り払われ 教室横の壁の花へ・・・

3人ぶんの花が一つの朝がっちゃんこしたら・・・
ああ わたしの花  まとめて バケツを飾るはめに
一番綺麗な 花なのに わたしの持ってきた花なのに

一番新しい花が 一番良い場所
みんなが見られる 見ている 教壇を飾る

いわずもがなの鉄則 掟  
まあ見ごとに守られてました

飾られた花 眺めつつ バケツの花想いつつ
クラスの時間流れていきました

おもいおこしてみれば
ちょっと嬉しい ちょっと誇らしい ちょっとした緊張感
それは子供時代の"潔さ" ではなかったでしょうか
ささやか それ故に 輝くことの出来る 潔い想い

みんなの共有の想いだっただけに
その 価値 100万倍  その いさぎよさ 光ります 

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