ウエブサーバー用パソコンの交換手続き By FromKyotoWithCat
ウエブサーバー用のパソコンが9年目となりましたので新しい機種に変更することにしました。そのためには新しいApacheをインストールしたり、ホームページの内容を移植したりするかなりややこしい作業が必要で、全部覚えるのは無理ですので、備忘録として残すことにしました。たぶん、同じ作業をする人の役にも立つと思います。ただし、サーバーを自分で構築する人が対象ですので、入門的な説明はしていません。

@旧パソコンの情報をコピー
 (イ)移植するサイトの内容をコピー
 (置き換える予定の古い)旧パソコンのAppachフォルダにあるhtdocsフォルダとCGIBINフォルダをUSBメモリーにコピーしておく移植するのですから、古いサーバーの内容をUSBメモりーを通じてコピーするためです。
 (ロ)コントロールパネルから、ネットワークと共有センタ−、ローカルエリア接続かイーサネットに行き(=ダブルクリック)、さらにプロパティを開いて、プロトコルバージョン4をクリックし、  「次のIPアドレスを使う」にある数値を  メモ用紙に書き留める。例えば,
  192.168.1.12
  255.255.255.0
  192.168.1.1
 その下にある「次のDNSサーバーを使う」の数値も書き留める。例えば,
  192.168.1.1

A新しいパソコンにリカバリーディスクが付いてない場合には、まずリカバリーディスクを作成します。ただし,リカバリーディスクが付いたパソコンを購入した場合には、この作業は必要ありません。操作は、
 (イ)新しいパソコンのタスクバーの Windows 検索で「回復ドライブ」と入力すると、「回復ドライブの作成」と表示されるので、それをクリックし、後は画面の指示に従ってください。これがうまく行かない場合には、コントロールパネルから「回復」を選択し、さらに「回復ドライブの作成」を選択してください。
 (ロ)32GB 以上の新しいUSBメモを差しこんで画面の指示に従って実行
 用心深い人は2個目のリカバリーUSBも作成しましょう。
 さらに用心深い人は以下のBあるいはCも実行しましょう。

Bシステムイメージをバックアップ用のハードディスクに作成します。システムイメージのバックアップはコントロールパネルから「バックアップと復元(Windows7)」を選択し、さらに左端の「システムイメージの作成」を選択してください。ただし、この作業はwindows10の最近のバージョンではエラーが出て実行ない可能性があります(これはちょっと残念です!)。

CそこでEaseUsTodoBackupというソフトを使ってクローンを作ります。
 (イ)EaseUSTodoBackupをインストール
 (ロ)新しいパソコンのCドライブのクローンを作成
 EaseUSTodoBackup無料版はここにあります。
 クローン用ディスクには使わなくなった古いハードディスクを使います。また,このクローン用ディスクをパソコンと接続するためには「HDD/SSD用外付けクレードル」を使う必要があります.

D新しいパソコンのCドライブにフォルダ「Apache24」を作成します.
 "24"がついているのは、Apacheのバージョンが2.4だからです.以下でApacheフォルダというときにはApache24フォルダのことです.
 デフォルトでApacheフォルダが「Apache24」となっていますので、こうすれば変更する作業が必要なくなります。 Apacheフォルダを c:/Apache24 以外の名前にした場合には、E(ロ)(A)を参照してください。

EApacheのインストール
 (イ)Apacheのサイトから、自分のOSに合ったZIPファイルをダウンロードし、それを解凍してフォルダApache24に配置します。「自分のOSに合う」とはWindowsであれば64bitか32bitかを選択するという意味です.
 ダウンロードの方法はここを参照してください。
 ただし、面倒な人は以下でファイルにリンクしていますので直接ダウンロードできます。
 Windows64bit版のファイルhttpd-2.4.38-win64-VC15.zip はここ
 Windows32bit版のファイhttpd-2.4.38-win32-VC15.zip ルはここ
 (ロ)ApacheフォルダにあるCONFフォルダのhttpd.confファイルで以下を確認か訂正
ファイル名はhttpd.confでなくhttp.confとなっている可能性もあります。
  (A)ServerRootを検索し、その右のフォルダ名が以下のようにApache24 となっていることを確認する
     Define SRVROOT "c:/Apache24"
 ファイルhttpd.confのこの部分を表示すれば
 
 Apacheフォルダを c:/Apache24 以外の名前にした場合には、ここで変更します.
  (B)「Listen」を検索し、 Listen 80 となっていることを確認
  (C)localhost を検索し、確認

FVC+ランタイムインストール
 ApacheにはVC+のランタイムファイルが必要ですのでインストールします.
 VC+ランタイムのダウンロードの方法はここを参照。
 ダウンロードしたファイル、例えばVC_REDIST.x64.exeを実行します.

G始めに(@で)USBメモリーにコピーしておいたhtdocsとCGIBINをUSBからAppachフォルダにコピーする。

HACTIVE-PERLをインストール
 CGIでカウンターなどを設置している場合には、パールのインストールが必要です.
 参照するべきサイトはここ
 (イ)ActivePerl-5.2.3.2603をコマンドプロンプトで実行してインストールする。
 ActivePerlがあるサイトはここ
 コマンドプロンプトの画面の出し方はここ
 実行ファイルのリンクはここ
 ActivePerlをインストールするフォルダの名前は旧パソコンのものとまったく同じにする必要があります。変更した場合には、(ヘ)を見てください.  (ロ)システム のプロパティの詳細の「環境変数」画面の
 [Path]「値」に[C:\Perl\bin\;]の存在確認
 (ハ)コマンドプロンプトで perl -v を実行。
 (ニ)CONFフォルダのhttpd.confファイルでCGIを置く場所を指定
 ScriptAliasの行で
   ScriptAlias /cgi-bin/ "C:/Apache24/cgi-bin/"
 と変更。
  <Directory "Apacheフォルダ名">の行も
  <Directory "C:/Apache24/cgi-bin/"> 
 と変更
 (ホ)CGIの使用を許可するように指示します.
    #Addhandler cgi-script .cgi .pl
の行の#を削除して
    Addhandler cgi-script .cgi .pl
  とします。  (ヘ)ActivePerlをインストールしたフォルダの名前を旧パソコンから変更した場合には
  CGIプログラムを必要があります。
  CGIプログラムの1行目がActivePerlがあるフォルダの名前を書き込む場所ですから、
  そこの古いフォルダ名を新しいフォルダ名に変更します.

IApache をコマンドプロンプトで実行し、起動していることをブラウザで確認
 コマンドプロンプトで httpd 実行し、ブラウザで「http://localhost/」

JAppachをサービスに登録し、有効にし、Appachが起動することIE/Chrome/Firefoxで確認
 参照.https://www.adminweb.jp/apache/install/index3.html
 登録:コマンドプロンプトで httpd -k install
 httpdを実行しようとすると「見つからない」とメッセージが出る場合は、フォルダを変更します.
Windows10の「サービス」の画面で存在を確認
 起動:コマンドプロンプトで httpd -k start
Windows10の「サービス」の画面で実行中を確認
 停止:コマンドプロンプトで httpd -k stop
 再起動:コマンドプロンプトで httpd -k restart
 登録停止登録:MSDOSで httpd -k uninstall
 初期起動:「サービス」画面でAppachをダブルクリックし
 starupが自動となっていること確認

K新パソコンに暫定インストールされているウイルスソフトをアンインストール
 新パソコンのウイルスソフトをそのまま使う場合にはKとLは省略してください。

L自分で購入した新しいウイルスソフトウエアをインストール。
 例えばESETの場合にはinst_eisv120.exeを実行。
 カスペルスキーならkis18.0.0.405abcdefja_13640.exeを実行

M新パソコンに旧パソコンと同じIPアドレスを設定します.
 コントロールパネルを開いて、ネットワークからローカル接続に行き、プロパーティを開いて、プロトコルバージョン4をクリックし、「次のIPアドレスを使う」で@(ロ)の数値を見て
   192.168.1.12
   255.255.255.0
   192.168.1.1
 その下にある「次のDNSサーバーを使う」で
   192.168.1.1
 と設定する。

N契約しているプロバイダー例えばplalaとNVR510ルーターで接続して、他パソコンのIE/Chrome/Firefoxやスマホで見れることを確認

O旧パソコンで使っていたソフトウエア・ショートカットのインストール
 私の場合には
 (イ)インターネットディスクhttps://www.idisk-just.com/disk/list
 (ロ)coretemp
 (ハ)cristal info/mark
 (ニ)オンラインnorton IS :インストール&task schedulerに登録
   (ホ)エディター:TeraPad
 をインストール

Pログ変更
 参照.https://httpd.apache.org/docs/2.4/ja/mod/mod_log_config.html
CONFフォルダのhttpd.confファイルでログ情報の確認/変更
 例えば,
  LogFormat "%h %i %u %t \"%r\" %>s %b" common
  CustomLog "logs/access.log" common
 とする。

Qサーバー専用のパソコンですので、セキュリティレベルを最高にする。
 (イ)インターネットオプションにあるセキュリティのレヴェルを最上に設定、
 (ロ)共有を拒否、
 (ハ)クッキーも拒否。

R旧パソコンのwin7をwin10にアップグレードする
 下記サイト利用
 https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
バックアップ用に旧パソコンにもApacheをインストールする。



コマンドプロンプト画面の出し方

画面の左下角にある窓か旗のようなアイコン(スタートボタン)にカーソルを移動し、
マウスの左ボタンをクリックすると、メニュ(スタートメニュ)が表示されます。
このメニュにある「Windowsシステムツール」というフォルダをクリックすると、
いろいろ表示されますが、その中に コマンドプロンプト という名前があります。
これをクリックすると黒い画面が表示されますが、これが コマンドプロンプト の画面です.

ソフトウエアをインストールする場合には、管理者としてコマンドプロンプトを開く必要が
あります。管理者としてコマンドプロンプトを開く方法がわからない場合には
画面の左下角のスタートボタンにカーソルを持って行って、マウスの右ボタンをクリックすると
出てくるメニュにある「Windows PowerShell(管理者)」をクリックすると、青い色の画面が
表示されます。これでコマンドプロンプトと同じことが実行できます。