おもいおこせば 

ホトトギス: 秋 日陰の庭で機嫌良く咲いてくれる花
その名の由来は 花の模様が ほととぎすという鳥の
胸の模様に似てることによる。。。。












それはまわりに足跡もない雪の中 魔法の手でひそかに
置かれたかのように横たわっていました 
見知らぬ鳥 鳩くらいのサイズ
閉じられてしまったまぶたのつらさ。 やわらかなまるさのまま
無傷の胸 その胸の羽毛 一部にわずかの乱れ 
最後の一瞬
この鳥が感じずにいられなかった 驚き? こころの乱れ?
とまどいのように。。。 
そっとさわってみたことでした
不思議な羽毛模様 これは な ん だ ??






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20年後 庭にホトトギス植え込んだのには
確かめたいことがあったからでした
咲いてくれたホトトギス その模様  いくらながめてみても
記憶は薄れてしまったらしく なにも答えらしきもの与えてくれません
それはそれでいい としてたのですが


この冬 ひよどりを観察していると。。。
寒風に胸羽毛すこし乱してる姿
遠い遠い雪の中へ 想い 連れてってくれたのでした
   あれは あなただったのですか?


ほととぎす見知らぬわたしです
記憶ももうあてにできない有様  それでも いつか
知るは喜び 知るは復活 そんなとき やってくるのかも
  生きていくことの期待には
  ささやかな応え探し 含まれているらしい



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